その美しさを描けない

割り切れないshotにgoodきてる

恋のシグナル病患者による証言

 

1ヶ月に1度という頻度で、恋のシグナルを狂おしいほど聞きたくなる発作が起こる。
何度聞いても飽きるどころか好きになるばかり。だいたいこの発作は月末に起こり、11月末も当然来た。さすがに気持ち悪いんじゃないか、私は恋のシグナルの何にそんな囚われているのか??そんなに好きか?好きなのだ。
この思い、1度書くことですっきりするかもしれない。そしてちょうどいい、私にはブログがあった。
ということでカミングセンチュリーが歌う恋のシグナルについて考えました。
 
恋のシグナルはカミセン名義で発売されたベストアルバム、Best of Coming Century
~Together~の一曲目に収録されている。

 

Best of Coming Century~Together (CCCD)

Best of Coming Century~Together (CCCD)

 

 

最初が新曲かぁ!なんてわくわくした気持ちを抑えきれずに再生すると、冬の訪れのような優しいギターのイントロが流れるのだ。オーロラが光るように音が重なり、これまた優しく岡田准一さんのソロが続く。これに胸がぎゅうっと甘く締め付けられない奴がいるのか!???
ワンフレーズのソロは森田剛さんに引き継がれる。心を決めて奪いに行ったという歌詞を彼が歌う現世にいくら感謝を捧げたらいいんだろう。
昨日のように昔のように夢中だけが愛だと思ってた…そう三宅健さんも加わる。まっすぐ声は伸びてときめきが止まらないままサビへと入っていく。
ここまでで1分もない。だけどこの1分足らずで何回カミセンの若々しさに甘酸っぱい気持ちになったか。ここからさらにサビが続くなんて……初めて聞いた時は一時停止して心を落ち着ける必要があった。
 
覚悟して再生するも、膝から崩れ落ちた。
 
そういえば最近けんかしてないね
もっと君を分かりたいシグナル
 
恋のシグナルってこのことかよ。これ、この曲を聞いた人全員ここで泣きません??泣かない??
うまくいってない、とはっきり言えるほどの出来事はない。だけど心のどこかで彼女との事が不安になって、そこでふと思うのが最近けんかしてないねなのだ。そしてそれをシグナルとみなす。けんかしたいってわけじゃない、もっと彼女とのこと全部を見つめ直したいと思う真剣な気持ちが痛いほど伝わる。
 
そういえばこの頃ぎゅっと抱かないね
ずっと大事さ出会った頃よりも
 
そしてこう続く。あの頃よりずっと、ずっと大事なんだカミセンにとって彼女は…思わず手を合わせた。出会った頃、それは心を決めて奪いに行った時なのだろうか、それとももう少し前の話なのか。
なんにせよその時よりも彼女の事を大切に思っているんだ。それを今度は奪うというどきどきするけどどこか強引な手段ではなく、抱きしめるという限りなく優しい手段で伝えようとしている。
 
隣に居ることが今では普通になって、と三宅さんが歌い彼女が履いている流行りのブーツにも気づかなくなったと森田さんが続く。前はここをちょっと不思議に思っていた。え、この時点で気づいてない??
これまで以上に私の妄想がむくむくと膨らむ。きっと彼女が履いてきた時には気づかなくて、1人の時に街やテレビで見かけたんだ。そこで、あれ…このブーツあいつが履いて来てたやつ…と思う、とかじゃないと成立しないのでは!?流行りのブーツを自分のためかな、なんて思っちゃってるところも可愛い。
 
そしてここからブーツに対する反省が来るかと思うでしょう。来ない。
2番のここからが本当に素晴らしい。
 
やきもちでもわがままでも
投げつけてもラクに受け止めるよ
 
これって全世界の女が求めていることじゃないのか。付き合ってある程度の時間が経っても!ブーツに気づいてくれなくても!これで十分過ぎるほど愛を感じられるんじゃないか。
付き合い初めの頃のように彼女の外見に関して細かく気づいてあげることは無くなったけど、内面のもっと難しい部分や面倒な部分を見せていいんだよと言う。
彼女も嬉しいんじゃないか…彼氏の前で多少見かけに気を配らなくても、自分の内面を受け止めてくれる段階に入ったんだ。ちょっとダメな自分を見せてもいいんだって思える恋人たちは素敵だよ。
そりゃあカミセンが彼氏なら頑張らなきゃって思いがちだけど、彼らは自分の中身を愛してくれているんだとわかったら心から嬉しいだろう。
どうしてカミセンと恋のシグナル彼女の事を応援しているのか分からなくなってきたけど、思わず応援してしまうくらいのここの歌詞に拍手だ。
 
2番のサビ、また泣いた。この曲涙無しには聞けない。純粋さを煮詰めたような美しさだ。
けんかしてないね…とまた言ったと思ったらきっと失くしたくない君のこと、彼らは確かにそう歌った。絶対、とかじゃなくきっと、という言葉の柔らかさ、それでいて念を込めたような感じに頭痛がするほど愛を感じる。
頭を押さえながら続きを聞くと、そういえばこの頃涙見せないねと歌ってくる。もう泣いてるわという台無しなツッコミはしない。
涙見せてないんだ彼女……じゃあ昔はよく泣く子だったんだ、そうだよねやっぱカミセンが彼氏って大変な事多いけど困らせちゃ悪いって思っちゃうもんね…。応援モードだ。
 
彼女の事を出会った頃よりずっと大人だと言ってサビを締める。ここもものすごく愛しい。カミセンだって自分たちの知らない間に成長してる。それに気づいていない彼らは、自分が彼女に追いついてないと感じているのかもしれなくてなんだか寂しげに聞こえる。
 
彼らの背中を後押しするようなさわやかできらきらしたギターソロが間奏に入る。
そして間奏後の岡田さんのソロがもう、似合ってるとしか言えない。今まで自分と彼女のことを中心に歌っていた中、いきなりデジタルちっくに加工された声で風景描写が入る。小枝の透き間で星が笑ってるのだ。ここで私はほっとした。きっとこの先2人はうまくいくと確信出来てしまった。ハッピーエンドにぴったりの情景が浮かぶ。
続けるのが苦手だった僕を…と岡田さんは歌い、3人で大サビに入る。まるで自分の心の中で噛み締めるように、この先は言わないのだ。じわじわと切なくて幸せな痛みが胸に溢れる。
 
3人は少し弾んだリズムでけんかしてないね、ぎゅっと抱かないねと歌う。
大サビにしてはさっぱりと、特別盛り上がるような転調もなく終わっていく。この変わらなさがいい。伝えたいことを繰り返すことで真摯な思いを感じる。
最後はまた、出会った頃より大事だとそう歌ってくれる。
 
通して聞けばときめき許容量を余裕で超える曲。部分部分の歌詞を取り出しても全てが優しくてきらめいている。
なんと作詞作曲は松任谷由実さん。そう知って聞くとユーミンだわ…って思えませんか。そんな曲ときめかないわけがない。
 
さらにこの頃カミセンは超絶アイドル期。*1森田さんが黒真珠の瞳でちらりとこちらを向く度に剛と書かれたうちわが500枚増え、三宅さんがふっと切なげにまつ毛を揺らせば翌日お気に入りのノートに三宅健と書き連ねる少女たちが各クラスに10人は出現し、岡田さんがひとたび微笑めば舞い上がった視聴者の熱で外気温が一時的に2度上昇していた頃だ。たぶん。
 
しかし本当に、リアルタイムでこの曲を聞いていた乙女たちはどういう心境だったんだろう。カミセンの3人誰かに恋しない人などいなかったんじゃないか……?
歌番組にもいくつか出演し、お菓子の小枝のタイアップ曲でもあったらしい。どれだけ小枝が売れたんだろうか……。*2
 
冬に関連するワードはないが、冬のラブソングのイメージが強いのはMVや歌番組での衣装が影響しているだろう。コートを着て全員冬の装いだ。ベストアルバムが12月発売だった事もあるかもしれない。この季節にとっても合っている曲だ。
ちなみに音源入手はそのアルバムだけでなく、V6のVery Best Ⅱ(限定生産盤A)からも可能。

 

Very bestII(初回限定盤)(ジャケットA)

Very bestII(初回限定盤)(ジャケットA)

 

 

意外とレンタルショップ等にも置いてあるので、興味を持った方はどうぞこの機会に。いや、ファンは全員聞いてるだろうが…むしろこの記事自体が今更感否めないだろうけど…。
 
1曲に対してここまで長々と思いを綴るのは初めてだ。読み返した時こいつ気持ち悪いな…と思うかいやぁめっちゃわかる、と思うかは私の今後の病状次第です。
でも1度好きになった曲の魔法が解けることなんてない。というかブログを書くにあたって聞き込んだことで重症化した。こうなったら恋のシグナル病を広めて患者を増やしたい。みんなで罹れば怖くない。
みんな!全世界の人!恋のシグナルをきいてくれ!!そして多くの方々が、この曲を愛しますように。

*1:2002年頃

*2:歌詞の小枝とこの小枝がかかっているのかは謎。