その美しさを描けない

割り切れないshotにgoodきてる

sweets memories

甘いものが好きだ。ほとんど無差別的に好きだ。
小学校の卒業式の後に母と喫茶店で食べたパフェ、バイト先でいらつきながら泣いて食べた差し入れのチョコレート、あの子のベッドの上で分け合ったケーキ、引き出せる記憶のいくつかに甘いものがある。

好きな食べ物はたくさんあるけど、甘いものってきれいに大切につくられていてどきどきする。みてるだけで幸福で、ちょっと大好きな君にも似てる。

 

己の身に過ぎたる幸せは恐ろしく思えてしまう。一度に受け止められる量は限度がある。
認められることや好意を向けられることがどうにもだめだ。ゆらゆら、眼球がゆれうごいて、肺を絞って息をしなければがたがた倒れてしまう。困るし、申し訳ない。

時間が有限である以上発する言葉にも限りがあるはずだ。美しいと思う人、好きだと思う人ほどそれを無駄にしてほしくない。これはわがままだけど・・・。

 

私は幸せな思い出をケーキにする。
大きいもの、小さいもの、色とりどりに作って並べる。いっぺんに受け入れられないならこの気持ちを保存がきく形に変えればよいのだ。悲しい時や元気を出したい時、単に振り返りたい時、私はナイフとフォークを持ってその場所へ行く。

少しずつ少しずつ幸せを噛み砕く。これは初めて自分のお金でCDを買った時、そっちはファンクラブの会員証が届いた時・・・。

 

アイドルがくれる幸せはかなり素直に受け止められるようになった。それらは全体に向けたものなのでみんなが喜んでいてまた嬉しい。そもそも今の私はアイドル生きがいを見出している部分があるのでポジティブな感情を求めるのは間違ってないと思う。

 

なによりあなたは私に愛の光をくれた人だから。私はそれに伴ってうまれた優しくて甘い気持ちを自身にゆるしている。

あぁ、思い出すだけでなんて甘美な記憶。私、もうあれで十分。むしろ満杯も超えた。
もしこれから先あなたのことで泣くことがあっても、どんなに苦しくてもあの事実は永遠に変わらなくって。永遠って、ほんとにずっとずっとなんだよ。

すごく大きいクリスマスケーキは意外と素朴で優しい味がする。だからつい食べ過ぎるんだけどこれが本当に大きいのでなかなか無くならない。

 

仙台での思い出がなかなか消化できなかった。
あの爆発力をどう自分の中に落とし込むかが定まらなかった。私生活で心配事が多くて、心の中に調理場を作るスペースもなく、散らかっていく様を眺めていた。

なんだか文章が書けなくて、しなければいけないことがはっきりしてないけどたくさん、ますます心が荒む。なんとなく眠れない夜とずるずる起きられない朝が続いて、部屋では心が長いひれを揺らして泳いでいる。電車の中で涙が我慢できなくなったらアウト、そのラインまで到達していたけど具体的な要因が分からない今回は、なんだかそれも嫌だった。

 

昨日、久しぶりにすっと目が覚めた。部屋に射す光が目について今日は晴れてるんだろうなぁと思い、携帯を手に取る。
起動とともにLINEの通知がいつもの数倍は来ていて、抜けた声が出た。
どれもこれもおめでとうと書いてあるメッセージ。あ、これは、もしかして、指より心が急く。

 

またあなたが世界を回してしまった!学生服に身を包んだ姿は腰を抜かすほどきれいで、とってもとってもかっこいい。少女漫画から飛び出してきたような人だったけど、本当にそのものになってしまった。

街や駅の看板に大きな宣伝が出る。雑誌の表紙をいくつも飾る。あなたは景色の一部になる、時代を切り取った瞬間に残る。それってなんて素敵なことだろう。私の好きな人の美しさは正しく証明される。そしてあの大きなスクリーンで主役のあなたが演技をする!

 

あぁ、多くの人がその瞳を見るんだ、まだあなたの瞳のきらめきを知らない人々が。伏せたまつげ、甘く通る声、長く伸ばした前髪、高い背丈にすらりとした脚、いったいどれだけの人々が恋に落ちるのか。

なにもかも想像するだけで心がおどった。ここ最近のうつうつとした気持ちはかっとばされた。なんというか、結局いつも救ってくれるのは彼らで、あなたなのだ。

叶えたい夢をこうしてまたひとつ確実に手の中に収めた人は私の好きな人。愛した人はスーパーアイドル!

 

すごくダイエットを頑張っていることを人並にだけど知っている。寒いところが苦手なのも、きっと他に色々知り得ない大変なこともあるんだろう。

やっぱり少し心配してしまう。だけどそれはきっと不要でなんならすべきでない。
それは同じ時間を生きていきたいと思っているから、あなたの未来を見たいから。そして私は私の生活を送るのだ。

 

望君、映画初主演おめでとう。新しくて素晴らしい場所に私も連れてきてくれてありがとう。あなたがスピードを上げて階段を駆け上がる様は、強く凛々しく頼もしい。

私の近況、甘い食べ物と甘い飲み物を一緒に頼めなくなった。こうして普通のコーヒーを飲める日が来るのだろうか。これもたぶん階段の一歩・・・いや半歩くらいにはなっているはずだ。

それと大きな環境の変化が待っているけど、それぞれの場所でそれぞれの新しい挑戦と思えば少し楽しみになってくる。頑張ろう、今年は21歳だもの。

 

お祝いに、大きなケーキをひとつこの胸の中に。だけど今は抱えきれない喜びに浸っていたい気もする。いつか遠い冬の日にふと、今日だったなぁと心弾ますんだろう。

そして記念日はどんどん増えていく。あなたの光に照らされるほど、私はこの世界で呼吸するのが楽になっていくようだ。

この映画に関わるすべてが無事に進みますように。望君が撮影期間に風邪ひきませんように。そんな思いを込めて、ラブレターをまた1枚。

 

ほんとにほんとにおめでとう、そしてありがとう。
希望に満ちたこの船に乗って、次はどこでどんな光を見ますか?
とびきり甘い、夢のような確かな未来を見据えたこの船で!