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その美しさを描けない

割り切れないshotにgoodきてる

マニキュアの魔女


この3日で、3人にマニキュアを褒められた。

マニキュアを褒められたというのはなんだかいまいちな言葉遣いの気がするが、とにかくマニキュアを褒められた。


「今日はピンクにしたんだ」「その色かわいいね」「なんかきれいにしてるよね」の3件である。私くらいの気持ち悪い生き方になると、この程度覚えておくくらい造作ない。

なんでこんなことをブログにするんだと思うでしょう。心底びっくりしたからだ。


最後に人に容姿(爪を容姿というかは微妙)を褒められたのがいつか思い出せるか?親族は除く。……思い出せない…。別に納得なので落ち込むとかはないけど、とにかく無い。

言いたいことはマニキュアってすごくない?塗るだけでいいのか?すごい…。


この1年でネイルがものすごく好きになった。ネイルだけではなく化粧やらなんやらも好きになったけど、特にネイルは塗ってないと嫌なレベルまで来た。ジェルができる時はサロンに行くし、できない時はずっとマニキュアを塗ってる。


ネイルは良い。好きでない自爪の色を一発で変えられる。形が嫌だから伸ばしていたのもなんとなく清潔感に欠けるかなと思っていたけど、色を付けてしまえば長くしてても大丈夫。

何よりも、自分の中にきれいな部分があると心が落ち着く。


前は爪の色をあれこれするのを嫌ではないけど、不思議だな〜ほほ〜きれいはきれいだな〜と思ってたけどこの有り様だ。


「マニキュアの魔女」とは母のことである。昔から実家にはガラス戸の背が高い棚がある。母はその中にありえないくらいの数のマニキュアを入れていた。

色は9割ピンク。それもベージュ系のいわゆるオフィス向けのもの。

幼い私はとにかく不思議でたまらなかった。全部同じ色に見えるけど、瓶の形は違う。時に母はそこからいくつか選び出して、せっせと爪に塗っていた。


何十本もあるだろうきれいな小瓶から数個を取り出す時点で薬を調合しているようにしか見えなかったのに、何より匂いが魔女。

今思うとあれはリムーバーの匂いだろう。しかしあの独特の、長い時間空気に居座る匂いは母を魔女にした。


マニキュアの魔女と名付けたけれど1回も言ったことは無い。笑われそうだ。秘密。

あの頃、ガラスの向こうに見える小瓶の群れには手が届かなかった。

魔女は時にグレーに塗ったりもした。さすがにえ〜??と思った。爪は桜色なのに〜?と思った。


あの頃の私に教えてあげよう。今私の左手の爪はクレヨンみたいなピンクだし、右手の爪はエメラルドグリーンみたいな水色だ。

ついでに普段は暗い紫だ。わはは。


現場に行く時は極力好きな人のメンバーカラーのマニキュアを塗ると決めた。

私あなたのことをこれだけ思ってるのと直接語りかけることと、あなたのことを思ってこの色を塗ったのは同じくらいの狂気を感じる割に難易度が違う。(少なくとも私はそのくらいの重い気持ちで塗ってしまう…)

マニキュアの色はかわいい、どんな気持ちを込めても色がよどんだりしない。

少なくとも念を込めながら塗っている時点で、母より私がマニキュアの魔女である。


クリスマスに向けて2色塗ることは決めていたのでこの前新たにピンクを買った。青は娘。の時に塗るエメラルドグリーンがかなり青なので流用した。

自分の目が慣れるようにこの一週間は両手にピンクを塗っていた。

あまりにも濃くてやっぱりかわいすぎる…これは買い直すか…?と思っていたけど冒頭の通り褒められてしまった。

彼の色が似合うね、と言われたも同然。おめでたき人こと私はそう思ってしまうのだ。素直にどきどきした。マニキュアは買い直さなかった。


1日目は全身真っ黒の服装である。非オタ唯一といってもいい友達にそのことを言ったら本当に死にに行っちゃうんだね…としんみりされた。

2日目のトップスはピンクだよと返しても1日目で死んじゃうなら意味無いよともっとしんみりされた。次会う時は魂食べられちゃってるんだねだって。

魔女なのに魂を食べられてどうする。


久しぶりに携帯で書いたので見づらいかも。なんというか思いが募りすぎて、クリスマスが来ることがまだ信じられなくて、何かしていないと気が済まない。早く準備をすべきなのに。


大阪ってどんなとこなんだろう。君の歩いた道、見てきた景色、私も見ていいんだろうか。魔女だけどクリスマスに免じて許してほしい。